USB-CハブのPDパススルーは何W届く?ノートPCに必要なW数と充電器から逆算する選び方
USB-CハブのPDパススルーで、ノートPCに実際に届くW数がどう決まるかを、充電器の出力・ハブの対応W数・ケーブル・ノートPC側の必要W数の4つから整理します。仮の数値での逆算例と、90W・100Wと表記の違う3つの実在商品の商品名の表記とあわせて確認します。
PR / 広告を含みますUSB-Cハブに「PDパススルー 100W」と書かれていても、ノートPCに100Wが届くとは限りません。この記事では、USB-CハブのPDパススルーでノートPCに何Wが届くかを決める要素と、ノートPCに必要なW数から充電器とハブを逆算する順番を、楽天市場で販売されている3つの商品で確認します。
なお、この記事は商品を実際に使って確かめたものではなく、楽天市場の商品ページで公開されている商品名・価格・レビューの情報をもとに整理したものです。商品名だけでは分からない仕様(ハブ自体の消費電力、PCに届くW数など)は、分からないと書いたうえで、確認する場所を示しています。
結論: ハブに書かれたW数は「通せる上限」。届くW数は4つのうち一番低いもので決まる
PDパススルーとは、ハブにつないだ充電器の電気を、ハブを通してノートPCへ渡す機能のことです。ハブの商品名にある「90W」「100W」は、ハブがパススルーで通せる最大の目安です。実際にノートPCへ届くW数は、次の4つのうち一番低いものにそろうと考えると、迷いにくくなります。
- 充電器の出力: 65Wの充電器をつなげば、ハブが100W対応でも、65Wを超えて届くことはありません。
- ハブの対応W数: 商品名に書かれた「90W」「100W」などの数字です。
- ケーブルの対応: 充電器とハブ、ハブとノートPCをつなぐケーブルが、そのW数に対応している必要があります。
- ノートPCが必要とするW数: PC側が受け取る上限を超えて、電気が流れることはありません。
つまり「ハブのW数を大きくすれば充電が速くなる」とは限らず、一番低いところがボトルネックになります。購入前に、手元の充電器・ケーブル・ノートPCの3つのW数を先に確認してください。
PDパススルーの仕組みと、W数が下がる4つの原因
ハブの中では、ポートの増設・映像出力などのためにハブ自身も電気を使います。そのため、ハブのパススルーの表記が大きくても、状況によってはPCに届くW数が、つないだ充電器の出力より少なくなることがあります。ハブ自体の消費電力は商品名には書かれていないため、この記事では分からないものとして扱い、商品ページの仕様欄での確認をおすすめします。
W数が下がる原因は、おもに次の4つです。
| 原因 | 起きること | 確認する場所 |
|---|---|---|
| 充電器の出力が足りない | 充電器の出力までしか届かない。ハブ側の対応W数が大きくても同じ | 充電器の本体や箱に書かれた出力(W) |
| ケーブルが低いW数にしか対応していない | ケーブルの上限にそろい、充電が遅くなる | ケーブルの仕様欄。見分け方はUSB-Cケーブルの違いと見分け方で整理しています |
| ハブ自体が電気を使う | ポートを多く使うほど、PCに届く分が減ることがある(目安は商品ごとに違う) | 商品ページの仕様欄・説明文 |
| ノートPC側の受け取り方 | PCが必要とするW数、または受け取れる上限を超えない | ノートPC付属のACアダプターのOUTPUT(V×A)。調べ方はノートPCの充電器のワット数が足りないとどうなる?で整理しています |
充電器の選び方はノートPC給電できるGaN充電器の選び方で、ハブ全体の選び方はUSB-Cハブ・ドッキングステーションは何を基準に選ぶかでも整理しています。
ノートPCに必要なW数から充電器とハブを逆算する(計算例)
順番は、PCから決めて充電器とハブへさかのぼるのが確実です。
- ノートPCに必要なW数を調べる: 付属のACアダプターに書かれたOUTPUT(例: 20V・3.25Aなら、20×3.25=65W)から計算します。
- ハブの分の余裕を見込む: ハブ自体が電気を使うことがあるため、必要なW数に少し余裕を足した出力の充電器を選びます。
- ハブのパススルーW数を確認する: 手順2で決めた充電器の出力以上の表記のハブを選びます。
- ケーブルを確認する: 充電器・ハブ・PCをつなぐケーブルが、そのW数に対応しているかを確認します。
たとえば次のような足し算で考えます(仮の数値での計算例です。実際のPCやハブの値で置き換えてください)。
| 項目 | 値(仮) |
|---|---|
| ノートPCのACアダプターのOUTPUT(20V×3.25A) | 65W |
| ハブが使う分の余裕(仮の値) | 15W |
| 目安にする充電器の出力 | 65W+15W=80W以上 |
この計算例では、65Wの充電器だと余裕が足りない場合があり、100W前後の充電器と、100W表記のハブの組み合わせが候補になります。逆に、ノートPCが45Wで足りるなら、65Wの充電器でも収まります。余裕の値はハブごとに違うため、あくまで考え方の例です。
3つの実在商品の比較
パススルーの表記が違う3つの商品です。仕様の欄は商品名に書かれている表記です。商品名に書かれていない仕様(ハブ自体の消費電力、PCに届くW数、映像出力の対応条件など)は、確認できていません。
PR表の商品名から、楽天市場の商品ページを開けます。
| 商品 | パススルーの表記 | 商品名に書かれた主な仕様 |
|---|---|---|
| Anker PowerExpand 3-in-1 USB-C ハブ | 90W(パススルー充電、USB PD対応) | 3-in-1、4K対応HDMI出力ポート、USB 3.0ポート(ポート数の内訳は商品名に記載なし) |
| Satechi 4-in-1 USB-Cハブ | 100W(PDパススルー充電) | 4-in-1、マルチポートアダプター(ポートの内訳は商品名に記載なし) |
| 4ポートUSB-Cハブ(バスパワー・巻き取り式ケーブル) | 100W(USB Power Deliveryパススルー) | 4ポートType-C、USB 3.2 Gen 2(10Gbps)、Thunderbolt 3 & 4対応、バスパワー、32cm巻き取り式ケーブル |
価格とレビューの件数・平均は、各商品のカードに書いています。レビュー件数に差があるため、平均の数字だけでなく件数も見て判断してください。送料や在庫は、商品ページで確認してください。
各商品が向く人・向かない人
Anker PowerExpand 3-in-1は、ノートPCに外付けモニターをつなぎたく、ポートは少なくてよい人に向きます。商品名には「4K対応HDMI出力ポート」「90Wパススルー充電」「USB PD対応」「USB 3.0ポート」と書かれています。パススルーは90Wなので、100W前後の充電器を使いたい場合は、PC側が必要とするW数が90W以内かを確認してください。ポート数を多く使いたい人には向きません。
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楽天で価格を見るAnker PowerExpand 3-in-1 USB-C ハブ 4K対応HDMI出力ポート 90Wパススルー充電 USB PD対応 USB 3.0ポート iPad Pro MacBook Pro/Air XPS Note 20 Spectre 他対応(アンカー・ダイレクト楽天市場店)Satechi 4-in-1 USB-Cハブは、100Wのパススルーで、ポートをまとめて増やしたい人に向きます。商品名には「4-in-1」「100W PDパススルー充電」「マルチポートアダプター」と書かれています。4つの内訳(HDMI・USB-A・カードリーダーなど)は商品名からは確認できませんでした。必要なポートがあるかは、商品ページの仕様欄で確認してから選んでください。
4ポートUSB-Cハブ(バスパワー・巻き取り式ケーブル)は、ケーブルを巻き取ってコンパクトに持ち運びたい人に向きます。商品名には「4ポートType-C」「USB 3.2 Gen 2(10Gbps)」「100W USB Power Deliveryパススルー」「Thunderbolt 3 & 4対応」「バスパワー」「32cm 巻き取り式ケーブル」と書かれています。ポートがUSB-Cばかりのため、手持ちの周辺機器がUSB-Aの場合は変換が必要になるかを、商品ページで確認してください。HDMIなど映像のポートが必要な人には向きません。
よくある質問
PDパススルーとは何ですか?
ハブにつないだ充電器の電気を、ハブを通してノートPCへ渡す機能です。ハブに充電用のポートが付いていて、ハブ1本でPCへの給電とポートの増設を両方まかないます。
ハブが100W対応なら、100Wの充電器を使えばPCに100W届きますか?
届くとは限りません。ハブ自体が電気を使うことがあり、ケーブルやノートPC側の条件でも上限が決まります。「ノートPCに必要なW数」「充電器の出力」「ハブの表記」「ケーブル」の4つのうち、一番低いものにそろうと考えてください。
パススルー対応のW数が足りないと、ノートPCは壊れますか?
この記事の範囲では、壊れるとは確認していません。ただし、足りないときは充電が遅くなる、使いながらだとバッテリーが減る、といったことが起きます。起きることはノートPCの充電器のワット数が足りないとどうなる?で整理しています。
まとめ
USB-CハブのPDパススルーは、ハブに書かれたW数が「通せる上限」であり、ノートPCに届くW数は、充電器の出力・ハブの表記・ケーブル・PCが必要とするW数のうち一番低いものにそろいます。選ぶときは、PCに必要なW数から充電器とハブを逆算し、ハブ自体が使う分の余裕を見込んでください。実際に購入する際は、価格・在庫・仕様が変わっている可能性があるため、必ず商品ページで最新情報を確認してください。
関連記事: ノートPCの外出先の電源は、ノートPCの外出先の電源まとめで困りごとごとに整理しています。
(本記事はPR・広告を含みます。販売ページなどで公開されている商品情報・仕様をもとに、比較・整理しています。実機での検証は行っていません。)
参考情報(確認日: 2026-10-03)
- 価格・レビュー件数・評価: 楽天市場API(2026-10-03取得)
- 商品名・販売店: 楽天市場の各商品ページ(Anker PowerExpand 3-in-1 USB-C ハブ、Satechi 4-in-1 USB-Cハブ、4ポートUSB-Cハブ(バスパワー・巻き取り式ケーブル))
- W数の計算例(OUTPUT 20V×3.25A=65Wなど)と、ハブが使う分の余裕: 仮の数値(実際のPC・ハブの値で置き換えてください)