モバイルバッテリーの機内持ち込み、100Wh・160Whは何mAh?計算方法と2026年4月からのルール
モバイルバッテリーの機内持ち込みの上限(160Wh)と100Whの区分を、国土交通省の計算式(mAh×V÷1,000)でmAhに直して整理します。2026年4月24日からの「2個まで・機内で充電しない」ルールと、37Wh・72Wh・99Whの3つの実在商品も確認します。
PR / 広告を含みます出張や旅行で飛行機に乗るとき、モバイルバッテリーは「100Wh以下なら大丈夫」と聞いても、商品にはmAh(ミリアンペアアワー)しか大きく書かれていないことが多く、何mAhまでなのかが分かりにくいものです。この記事では、国土交通省が公開している持ち込みのルールと計算式をもとに、100Wh・160Whが何mAhにあたるかを整理し、容量の違う3つの実在商品で確認します。
なお、この記事は商品を実際に使って確かめたものではなく、国土交通省・メーカーの公開情報と、楽天市場の商品ページで公開されている情報をもとに整理したものです。実際に搭乗する際は、利用する航空会社の案内も必ず確認してください。
結論: 100Whは約27,000mAh、160Whは約43,000〜44,000mAh。ただし2026年4月24日から機内持ち込みは2個まで
ワット時定格量(Wh)は「定格容量(mAh)×定格電圧(V)÷1,000」で計算します。モバイルバッテリーでよく使われる定格電圧3.7Vで計算すると、100Whは約27,027mAh、160Whは約43,243mAhです。定格電圧が3.6Vの商品なら、100Whは約27,778mAh、160Whは約44,444mAhになります。
国土交通省の案内では、160Whを超えるモバイルバッテリーは持ち込みが禁止されています。さらに2026年4月24日からは、160Wh以下でも機内に持ち込めるモバイルバッテリーは2個までになり、機内でモバイルバッテリーを充電すること、モバイルバッテリーから他の機器を充電することもしないよう求められています。
2026年4月24日からのルール(国土交通省の案内)
国土交通省の旅客向けの案内「モバイルバッテリーの持込みについて」では、次のように示されています。
- 預け入れ(受託)手荷物に入れない: 預け入れは禁止で、必ず機内に持ち込みます。
- ワット時定格量160Whまで: 160Whを超えるものは持ち込み禁止です。
- ショートしないように個々に保護する: 端子に絶縁テープを貼る、ケースや収納袋に入れる、複数のバッテリーや金属品と同じ袋に入れない、などです。
- 座席上の収納棚に入れない: 座席ポケットなど手元に保管します。
- モバイルバッテリーは2個まで(2026年4月24日から): 100Wh以下を2個、100Wh超〜160Wh以下を2個、またはそれぞれ1個ずつの組み合わせです。
- 機内で充電しない・機内で使用しない(2026年4月24日から): 機内電源からモバイルバッテリーへの充電は禁止され、モバイルバッテリーから他の電子機器への充電もしないよう求められています。電子機器の充電は、機内備え付けの電源を使うよう案内されています。
同じ案内では、デジタルカメラなどの予備の電池(機器から取り外したリチウムイオン電池)はモバイルバッテリーとは別の扱いで、個数の考え方も異なります。また、航空会社によってはより厳しいルールを設けている場合があるため、各航空会社の指示に従うよう書かれています。
何mAhまで持ち込めるか: Whの計算方法
計算式は、国土交通省の案内に書かれている次の式です。
ワット時定格量(Wh)=定格容量(mAh)×定格電圧(V)÷1,000
同じ案内には、定格容量27,000mAh・定格電圧3.7Vで99.9Whという表示例が載っています。主な容量をこの式で計算すると、次のとおりです。
| 定格容量 | 3.6Vで計算 | 3.7Vで計算 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 10,000mAh | 36.0Wh | 37.0Wh | 100Wh以下 |
| 20,000mAh | 72.0Wh | 74.0Wh | 100Wh以下 |
| 27,000mAh | 97.2Wh | 99.9Wh | 100Wh以下 |
| 30,000mAh | 108.0Wh | 111.0Wh | 100Wh超〜160Wh以下 |
| 40,000mAh | 144.0Wh | 148.0Wh | 100Wh超〜160Wh以下 |
計算に使う定格電圧は商品ごとに違うため、本体やパッケージ、仕様表に書かれたWhの値、または定格容量と定格電圧を確認します。今回比べた商品でも、エレコムの10,000mAhの商品は3.7V、20,000mAhの商品は3.6Vと、定格電圧が違いました。
3つの実在商品の比較(取得時点の価格・レビュー件数は楽天市場API取得データに基づきます)
容量が約37Wh・72Wh・99Whと段階的に違う3商品です。価格・レビューは2026-10-01に楽天市場APIで取得した値、Whや出力はメーカーの公開情報です。
| 商品 | 価格 | 定格容量・定格電圧 | ワット時定格量 | 主な出力 | 質量 | レビュー件数・評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| エレコム EC-C37WH(エレコムダイレクトショップ) | 2,690円 | 10,000mAh・3.7V | 37.0Wh | USB-C 最大15W | 約230g | 35件・平均4.57 |
| エレコム EC-C17LBK(エレコムダイレクトショップ) | 8,790円 | 20,000mAh・3.6V | 72.0Wh | USB PD 最大65W(単ポート)、合計最大75W | 約453.5g | 8件・平均4.63 |
| サンワサプライ BTL-RDC43(サンワダイレクト楽天市場店) | 32,780円 | 27,500mAh(3.6V換算) | 99Wh | AC 最大85W、USB PD 最大65W | 約900g | 0件 |
3商品とも100Wh以下で、160Whの上限にも収まります。ただし、2026年4月24日からは容量に関係なく機内に持ち込めるのは2個までなので、この3つを全部持って乗ることはできません。容量が大きいほど、価格も重さも大きくなっています。
各商品が向く人・向かない人
エレコム EC-C37WH(2,690円)は「スマホの充電が中心で、軽さを優先したい」人に向きます。メーカーの仕様では10,000mAh・3.7V・37.0Wh、USB-Cの出力は最大15W、質量は約230gです。出力が15Wまでなので、ノートPCの充電には向きません。
エレコム EC-C17LBK(8,790円)は「出張先でノートPCも充電したい」人に向きます。メーカーの仕様では20,000mAh・3.6V・72.0Wh、USB Power Deliveryで単ポート最大65W、合計最大75Wの出力です。質量は約453.5gと、EC-C37WHの約2倍になります。機内ではモバイルバッテリーから充電できないため、ノートPCの充電は空港や到着後に使う前提で考えます。レビューは8件と少なめです。
サンワサプライ BTL-RDC43(32,780円)は「ACコンセントの出力も使いたく、100Wh以下に収まる大きな容量がほしい」人に向きます。メーカーの仕様では27,500mAh(3.6V換算)・99Whで、AC出力は最大85W、USB PDは最大65Wです。メーカーのページには、国連勧告輸送試験(UN38.3)の合格品で機内持ち込みも可能と書かれています。一方で質量は約900gと重く、取得時点のレビューは0件でした。持ち歩きの軽さを重視する人には向きません。
よくある質問
商品にmAhしか書かれていないときは、どう判断しますか?
本体やパッケージ、取扱説明書、メーカーの仕様表で、ワット時定格量(Wh)か定格電圧(V)の記載を探します。定格電圧が分かれば「mAh×V÷1,000」でWhを計算できます。表示が確認できないバッテリーは、空港で持ち込みを判断できない場合があるため、搭乗前に航空会社へ確認してください。
100Wh以下のモバイルバッテリーなら、何個でも持ち込めますか?
いいえ。国土交通省の案内では、2026年4月24日から、機内に持ち込めるモバイルバッテリーは100Wh以下のものも含めて2個までです。
機内でノートPCを充電したいときはどうしますか?
国土交通省の案内では、モバイルバッテリーから他の電子機器への充電はしないよう求められており、電子機器の充電は機内備え付けの電源を使うよう案内されています。座席に電源があるかは、航空会社や機材によって異なります。ノートPC用の充電器の選び方は、ノートPC給電できるGaN充電器の選び方: 出力と口数の基準で整理しています。
まとめ
モバイルバッテリーのWhは「定格容量(mAh)×定格電圧(V)÷1,000」で計算でき、3.7Vなら100Whは約27,027mAh、160Whは約43,243mAhです。160Whを超えるものは持ち込めず、2026年4月24日からは160Wh以下でも機内に持ち込めるのは2個まで、機内での充電・使用もしないよう求められています。買う前に本体や仕様表のWh表示を確認し、使い方に合った容量を選ぶと迷いにくくなります。ルールは変わることがあるため、搭乗前に国土交通省と航空会社の最新の案内を確認してください。商品を購入する際も、価格・在庫・仕様が変わっている可能性があるため、必ず商品ページで最新情報を確認してください。
関連記事: ノートPCの外出先の電源まわりは、ノートPCの外出先の電源まとめで道具ごとに整理しています。
(本記事はPR・広告を含みます。販売ページなどで公開されている商品情報・仕様をもとに、比較・整理しています。実機での検証は行っていません。)